2021年03月25日
こんにちは!
くめ鍼灸整骨院の鍼灸師、健康運動指導士の中島です。
3月も終わりに近づき、4月には進学、就職など新しい環境を迎える方が多いのではないでしょうか?
楽しみも不安もあると思いますがぜひ頑張って頂きたいです!
さて今回のブログのテーマなのですが、こちらでは野球をされている方が多く来られます
野球で特にピッチャーをされている方は肩や肘を痛めやすいです
若いうちから無理をすると選手生命に関わるケガに繋がるので本人だけでなく周りの方もしっかりと注意をする必要があります
そこで今回は「野球肘」についてお話ししようと思います
野球肘とは
野球によって生じる肘関節の異常を総称します
野球肘は少年期のものは離断性骨軟骨炎【成長期の骨軟骨片が剥離する】であり成人期のものは尺側側副靭帯損傷をはじめとする筋炎、腱炎、関節包炎など肘関節周囲の軟部組織の炎症になります。
また少年期に異常を抱えたまま放置すると変形性肘関節となって関節機能の荒廃を招くこともあります
状態は…
・投球時や投球後の痛み
・肘の内側または外側の圧痛、時に前腕に放散する痛み
・肘の可動域制限など
原因は?
投球動作時に肘関節全体に外反ストレスが生じ、投球後のフォロースルーにおいては肘中部は肘中部は肘頭窩に強くぶつかる
これを繰り返すことによって関節軟骨、靭帯、筋腱、神経などに様々な影響が出ます
また骨端線が閉じていない成長期の子どもでは上腕骨内側上顆、小頭、肘頭の骨化、
小頭の【離断性骨軟骨炎】などが起こる
成人では肘頭疲労骨折、関節包炎、尺側側副靭帯などが全年代に起こります
【離断性骨軟骨炎】とは
膝関節、肘関節、股関節などが好発部位で、15~20歳の男性に好発します
細菌感染によらない壊死や無腐性壊死が生じる
外傷を誘因として血流異常を起こすことによって発生します
その無腐性壊死を生じた骨軟骨片が関節面から剥離して関節内をあちこち動き回る遊離体となる。そのためこの骨軟骨片を関節ねずみといいます
関節ねずみの検査はMRI検査、レントゲン検査で関節内の遊離体を確認する事ができます
関節ねずみで、状態が軽い場合は経過観察となりますが強い痛みなどがある場合は手術が必要となります
回復するには…
・投球を禁止し、肘を安静にすることが最も重要です
・肘、手関節周囲の筋力をつける
・骨軟骨移植手術:回復傾向にない場合や骨軟骨炎部が遊離した状態場合で、関節ねずみの除去と骨軟骨の移植を行う
予後 初期には数か月の投球禁止で回復することが多いが、進行し、変形性肘関節や尺骨神経麻痺を起こしているものは回復に難渋します
くめ鍼灸整骨院では手技や特殊な電気を使い痛みを下げる事ができます
肩や肘は消耗品と言われるほど使えば使うほど負担が大きくなってきます
なので少しでも痛みや違和感を覚えたらぜひお近くの整骨院や病院にかかりましょう
何かお困りの事がありましたらぜひご相談下さい!