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外傷(ケガ)の応急処置について

2021年11月18日

こんにちは!

くめ鍼灸整骨院の鍼灸師、健康運動指導士の中島です。

11月も半分が終わり寒さも増してきましたね。

特に朝晩の冷え込みが強いので皆さん、体調には十分に気をつけてくださいね。

ところで皆さんは例えば階段を下りていて足首を捻ったとき、重たい物を持とうとして腰に強い痛みが走った時などはどうされていますか?

ちなみに最近来院された方で痛めた患部を温めたということを話されていました。

実はこれは間違いなんです。

階段を下りていて足首を捻った、重たい物を持とうとして腰を痛めたなどは急性期のケガとなり炎症を引き起こしている可能性が高いのです。

そこでさらに痛めた部分を温めてしまうとさらに炎症が強くなる可能性があり、状態を悪化させてしまう恐れがあります。

ということで今回は外傷の応急処置についてお話していきたいと思います!

 

 

 

外傷とは…

外傷とは走っている時に転倒した、階段を降りている時に足を捻った、スポーツなどをしていて相手と衝突したなど1回の外力により組織が損傷されることであり、受傷の原因がはっきりしていることがほとんどです。

 

POLICE処置について

捻挫や肉離れなどスポーツ外傷を起こした際は、応急処置が重要になってきます。

これまで応急処置の基本としてRICE処置というのが基本になっていました。

RICEとはRest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の略称です。

しかし、近年「Rest」つまり患部を必要以上に安静にするのではなく、患部を保護したうえで適切な負荷をかけて使った方がよいのではないかといわれています。

そのため従来の「RICE」から「POLICE」という応急処置をした方がよいのではないかといわれています。

「POLICE(ポリス」とは…

 

・Protection(保護)

装具やシーネなどで損傷組織を保護し、再受傷、悪化を防ぐことが目的。

 

 

 

・Optimal Loading(最適な負荷)

早期に最適な負荷をかけることで最適な組織修復を促すことが目的。必要以上に安静、固定をすると筋肉の萎縮や関節の拘縮などの弊害が生じることがあるので適度な運動を早期から行うことで筋肉の萎縮を予防し、組織修復の質を改善することが期待されます。しかし適切な負荷はケガの度合いによって異なりますので設定が非常に重要になります。まだそのエビデンスが確立されていませんのでできればお近くの整骨院や整形外科で医師、理学療法士の指導の下行うことが望ましいです。

 

・Ice(冷却)

患部を冷却する事で、炎症による熱感を下げることができます。

適切な冷却の仕方としては氷と少量の水を氷のうの中に入れて、中の空気を抜きながら蓋を閉じます。そして患部に当てます。

氷のうがない場合はビニール袋などで代用して頂いて大丈夫です。

 

・Compression(圧迫)

患部を圧迫することを意味し、内出血を抑える効果があります。

圧迫することで血液が大量に流れ込むのを抑制し、血液が患部に留まるのを防いでくれます。

ただし、圧迫しすぎて血行障害や神経障害を引き起こさないように注意しましょう!

 

・Elevation(挙上)

患部を心臓より高く挙げることで、物理的に患部への血流を緩やかにすることで内出血を抑えられます。

 

 

 

日常生活の注意点

外傷の急性期には、炎症の増大を誘発しないために血液を促進させる入浴や飲酒などは控え、入浴はシャワーで済ませたり、飲酒についてはノンアルコールにするなどにし症状の悪化を防ぐように努めましょう!

急性期のケガは早めの治療が重要になってきます。

時間が経てば治るだろうと油断していると日常生活にも影響が出てくるような状態になる可能性があるのでケガをした際にはぜひお近くの整骨院へ行く事をおすすめします。

何かお困りの事がありましたら、ぜひご相談下さい。

 

捻挫・打撲・肉離れ

 

 

 

 

 

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