2022年10月7日
こんにちは、くめ鍼灸整骨院 金剛院の竹中です。
昨日は最高気温が30度以上だったのに今日は20度までしか上がらなかった!など急激な気温の低下はケガや体調不良を起こすことが多いです。
そのような体調不良の原因の一つとして東洋医療では寒邪が関係していると考えられています。
そこで今回は寒邪について書いていきたいと思います。
※以前に湿気の多い時期の体調不良の原因として湿邪のことを書きましたが湿邪についてはこちらをご覧ください。
寒邪(かんじゃ)とは
寒邪とは人体に外から影響を与えて病気にさせる邪気のことで外因の一つになります。外因には風邪、湿邪、暑邪、燥邪、火邪があります。日本でもよく使われる言葉に風邪がありますが、風邪と思っていたら実は寒邪だったということもありえます。風邪は春に多いとされ、寒邪は冬に多いとされています。(現代では夏であってもクーラーで冷えて寒邪が出てしまうということがあります。)
寒邪の状態は?
寒邪は陰の邪気で、陰は体を冷やす性質があります。
寒邪が侵入すると陽の気が衰えやすくなり、身体を温める働きや身体の防御機能が低下し、悪寒や悪風(風に当たると悪寒がする)などの状態が現れます。
さらに、足がつるなど筋肉はひきつりやすくなり、発熱、無汗(運動時や暑い場所などでも汗をかかない状態)、頭痛、腹痛、嘔吐、下痢、頻尿などの状態が出る事があります。
お灸施術
寒邪にやられている身体は陰の気が多くなっているバランスの悪い状態ですのでお灸で陽の気を補うのが効果的です。
下腹部にある関元
悪寒が強い場合は背中にある大椎と風門
足の内くるぶし辺りにある太渓、三陰交
などのツボを使います。
自分でもできる対策法
身体を温める食べ物をとろう
夏野菜は体を冷やし、冬野菜は体を温める効果があるとされます。
冬の野菜であるニンジン、大根や漢方などでもよく使われるショウガなど普段から食べるようにしましょう。寒くなってくるこの時期だと野菜がたくさん入った豚汁などちょうどよいですね。
飲み物としてはほうじ茶や紅茶、ココアなど、水を飲む時も冷たい水ではなく常温か白湯にするなど気を付けましょう。
適度な運動をする
寒邪には固まって引きつる性質がありますので軽い散歩やストレッチは効果的です。さらに代謝をあげて血流の改善にも役立ちます。
身体を冷やさない様に気を付ける
人体では「首」とつく場所は熱が逃げやすいと言われています。
首とつく場所とは首、手首、足首のことです。この場所には動脈が体表に近い所にあるので熱が体の外に逃げやすくなっています。首にマフラーをすると温かく感じる理由には首にある太い動脈である頸動脈の熱を体の外に逃がしにくくなるためです。
冷えは足元から入りやすいので、長めの靴下を履いて足首を守りましょう。
お風呂もシャワーのみでなく、湯船にもつかるのがお勧めです。
まだまだ、寒暖差の激しい季節です。急に冷えがやってくると思って対策していきましょう!