【 骨折 】について
- 骨のヒビは骨折ではない?
- あまり腫れていないから骨折じゃないよね?
- どのくらい期間が必要?
- リハビリはいつから始めたらいい?
- スポーツへの復帰を早めたい
骨折とは
骨折とは、読んで字のごとく骨が折れている状態を言います。骨が靭帯や腱などに引っ張られて剥がれてしまったり、強い衝撃で陥没してしまっても骨折になります。
ヒビは骨折ではない?
一般的に骨折と言うと、ボキッと骨が折れてしまっている状態を言っているように感じますよね。このような状態を【完全骨折】といいます。また、ヒビも骨折の一種で、正式には【不全骨折】といいます。
あまり腫れていないから骨折じゃないよね?
足首を捻ったり、勢いよく指をぶつけてしまった時などあまり腫れていないから骨折じゃないよね?など聞くことがありますが、この判断は危険です。
腫れの大小によって骨折か骨折ではないかは判断できません。今までの経験上でも、とても腫れている状態でも骨折がなかったり、少しぼんやりと腫れているだけなのに骨折があったということがありましたので腫れの大小のみで自己判断をしないようにしましょう。
どのくらいの期間が必要?
骨折の中でも、骨折の種類、骨折部位によっては治るまでの期間が大幅に違いがありますが、目安として有名なものに【グルトの骨癒合日数】があります。
グルトの骨癒合日数
指骨、中手骨 2週間
中足骨 2週間
肋骨 3週間
鎖骨 4週間
前腕骨 5週間
腓骨 5週間
上腕骨 6週間
脛骨 7週間
下腿両骨 8週間
大腿骨骨幹部 8週間
大腿骨頸部 12週間
注意しないといけない事として、この期間が来たから完治というものではありません。
この期間が過ぎる前後から固まってしまった骨折部周辺や関節のリハビリを開始していく事になります。
スポーツへの復帰を早めたい
スポーツを真剣にされている方は特に怪我を早く治して、すぐにでもスポーツに復帰したいと思うものであります。
最近では、LIPUSという骨折の治癒期間を40%短縮できるという根拠がある微弱の超音波があります。
LIPUS(Low Intensity Pulsed Ultra Sound)とは低出力パルス超音波の事を言います。
詳しくはこちらをご覧ください → LIPUSについて
骨折時にはまずは固定して安静が最重要でありますが、骨癒合の辺りから骨折部周辺に軽い刺激を与えることは骨癒合促進へ繋がります。骨癒合が順調であれば安静にしすぎるのもスポーツなどの復帰を遅らせる原因になりますので専門家のもとリハビリを開始していくのが重要になります。
注意しないといけない事として、早すぎるリハビリの開始は骨折部の骨癒合の遅延を起こし、骨癒合しないままに治癒してしまう偽関節という状態があります。偽関節とは通常は関節がないところに関節ができてしまう状態を言います。そのため偽の関節=偽関節という名前がついています。
くめ鍼灸整骨院での施術方法
前述のように、骨折部の安静のしすぎは、骨癒合やその後の関節の拘縮のリハビリに時間がかかる可能性が高まります。ですので、状態を注視しながら早めにリハビリを開始していきます。
また、【エコー観察装置】で確認しながら骨癒合の状態を把握しながら施術できるので確認していただきながら患者様も安心して過ごしてもらう事も出来ます
当院では、手技+LIPUSにて骨癒合を促進させ、関節可動域の訓練を行い、早期の回復を目指します。
また、医師の同意があれば保険施術での後療法もさせていただけます。