【骨折】について
- 骨のヒビは骨折です!
- あまり腫れていないから骨折じゃないよね?
- どうやって治っていく?
- リハビリはいつから始めたらいい?
- スポーツへの復帰を早めたい
骨折とは
骨折とは、読んで字のごとく骨が折れている状態を言います。骨が靭帯や腱などに引っ張られて剥がれてしまったり、強い衝撃で陥没してしまっても骨折になります。
いわゆる【ヒビ】は骨折なの?
一般的に骨折と言うと、ボキッと骨が折れてしまっている状態を言っているように感じますよね。このような状態を【完全骨折】といいます。また、ヒビも骨折の一種で、正式には【不全骨折】といいます。
また、スポーツの練習などの繰り返しの負担で起こる【疲労骨折】もあります。
あまり腫れていないから骨折じゃないよね?
足首を捻ったり、勢いよく指をぶつけてしまった時などあまり腫れていないから骨折じゃないよね?など聞くことがありますが、この判断は危険です。
骨折の多くは痛みが強く、腫れも強いものですが、腫れの大小によって骨折か骨折ではないかは判断できません。今までの経験上でも、とても腫れている状態でも骨折がなかったり、少しぼんやりと腫れているだけなのに骨折があったということがありましたので腫れの大小のみで自己判断をしないようにしましょう。
施術はどういう流れになるの?
例えば突き指で指を骨折してしまった場合の施術方法と治癒過程として
以下、それぞれ説明させていただきます。
1、問診
いつ、どこで、どのようにして怪我をされたのか状況を詳しくお伺いします。
また、骨粗鬆症の有無などの既往歴も重要なことですのでお聞きします。
ご家族など怪我をした瞬間を見ていた方がおられる場合はその時の状況をお聞きする場合があります。
2、検査
まずはきっちりと検査をさせていただき、どういう状態かを確認し判断しなくてはなりません。検査の方法として徒手検査とエコー観察装置による検査の二種類があります。
また、骨折時には強い力が加わっている事が多いですので骨折部だけでなく骨折部周辺の筋肉、靭帯、腱の怪我も一緒に併発している可能性が高くなりますので徒手検査とエコー観察装置での検査が重要になります。
徒手検査
実際に触診させていただき、異常がないか確認します。
骨折がある場合、局所を押したときに強い痛みがあったり、折れた骨の端同士が当たって特有の音が鳴る可能性があります。
エコー観察装置による検査
当院では骨折が疑われる場合は【エコー観察装置】にて検査をさせていただき、必要であれば提携する整形外科へ紹介もさせていただきます。妊婦さんのお腹の赤ちゃんの定期検査などで使われる検査装置と同じになります。
3、LIPUS(ライプス)
最近では、LIPUSという骨折の治癒期間を40%短縮できるという根拠がある微弱の超音波があります。熱心にスポーツをされている方などは特に早期に回復させて少しでも早くに現場に復帰したいと望む方が多いですので、相談をさせていただいた上でLIPUSを使わせていただきます。
LIPUS(Low Intensity Pulsed Ultra Sound)とは低出力パルス超音波の事を言います。
詳しくはこちらをご覧ください → LIPUSについて
4、施術・管理
骨折部の安静のしすぎは、骨癒合やその後の関節の拘縮の回復に時間がかかる可能性が高まります。ですので、状態を注視しながら早めに施術を開始させていただきます。
さらに回復が順調であれば関節可動域の改善のリハビリも開始していきます。
また、【エコー観察装置】で確認しながら骨癒合の状態を把握しながら施術できるので確認しながら安心して過ごしてもらう事も出来ます。
5、固定
骨折部の安静を確保するためにも固定は特に重要です。
ギプスなどで完全に固定しなくてはいけない場合を除いては手技による施術のために固定を取らせていただき、施術が終わればきっちりと固定させていただきます。
また、ご自分でも固定できるように固定方法もしっかりと指導させていただきますのでご安心ください。
当院では、手技+LIPUSにて骨癒合を促進させ、関節可動域の訓練を行い、固定にて骨折部の安静を確保し、早期の回復を目指します。
また、医師の同意があれば保険施術での後療法もさせていただけます。詳しくはご相談ください。