肩の脱臼・亜脱臼

こんな症状でお悩みではありませんか

肩関節脱臼で腕を押さえて痛がっている男性のイメージ図

  • 寝ているときや腕を上げた拍子に、肩が外れてしまうことがある
  • 肩が動かしにくく、ちょっとした動作にも不安を感じる
  • 何度も脱臼をくり返していて、日常生活に支障が出ている
  • 肩の痛みや違和感が続き、思いきり動かせない
  • スポーツ中や転倒をきっかけに、肩を外して以来こわくて動かせない

肩の脱臼・亜脱臼とは

肩の脱臼

肩の関節は、人間の体の中でも特に動く範囲が広く、その分だけ外れやすい関節でもあります。
スポーツや転倒などの強い衝撃によって、上腕骨の頭(腕の骨の先端)が肩甲骨の関節窩(上腕骨の頭がはまるくぼみの事)から外れてしまう状態を「肩の脱臼」と呼びます。

亜脱臼

完全に外れてしまう「脱臼」とは異なり、関節が 半分ずれた状態ずれかけて戻った状態 の「亜脱臼(あだっきゅう)」という状態もありえます。

さらに、脱臼と同時に骨折も併発する可能性があります。

 亜脱臼だからと言って「軽いケガ」とは限りません

肩の亜脱臼は「完全に外れたわけではないから大丈夫」と思われがちですが、
実は関節の中では大きなダメージが起きていることもあります。

実際に、MLB(メジャーリーグ)で活躍する大谷選手も、
2024年のワールドシリーズ中の盗塁の際に左肩を亜脱臼
このとき、肩の関節唇(かんせつしん)を損傷しており、
自然には治らないために関節唇の損傷を修復する手術を受けたと報じられています。

このように、亜脱臼だからといって軽いケガとは限らず、
放置すると関節の安定性が失われて再発をくり返すおそれもあります。
違和感やズレる感覚がある場合は、早めの対応が大切です。

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肩関節の構造

肩の構造を示すイメージ図肩関節は「ボールと浅い受け皿」のような仕組みになっています。

ボール=上腕骨の頭、受け皿=肩甲骨の関節窩

  • 上腕骨頭:腕の骨の先端が丸い形をしていてボールの役割。

  • 肩甲骨の関節窩:ボールを受け止めるくぼみ。受け皿は浅いお皿のようになっていて、安定性よりも可動域の広さを優先したつくりになっています。

  • 関節唇(かんせつしん):浅い受け皿を少し深くして、ボールが外れにくいようにしている軟骨。

  • 靭帯や筋肉による強力な支持:ボールが浅い受け皿に乗っているような関節の為、何もなければ簡単に脱臼してしまいます。そこで、がっちりと回旋筋腱板(ローテーターカフ)という筋肉群や靭帯で関節を支え、安定させる役割を持っています。

このように「動きやすいけれど外れやすい」という特徴があるため、他の関節よりも強い衝撃で簡単に外れてしまうことがあります。

主な原因

  • スポーツ(ラグビー・柔道・バスケットボールなどコンタクトプレー)

  • 転倒(手をついた時や肩から落ちた時)

  • 過去に脱臼を繰り返しているケース(習慣性脱臼

よくある症状

  • 肩の強い痛み

  • 腕が動かせない、動かすと不安定な感じがする

  •  腕が固定されて動かそうとすると激痛が発生する
  • 見た目に肩の形が変わっている

  • 脱臼後しばらくすると肩に違和感が残ることがある

  •  習慣的に脱臼しやすくなる

脱臼したときにどうすればよい?

今すぐの対処(肩の脱臼かもしれない時)三角巾で腕をつる男性のイメージ図

  1. 入れ直そうとしない(自己整復は神経・血管損傷のリスク大!)
  2. 安静・固定:肘を曲げ三角巾(なければタオル)で腕を吊る
  3. 冷却:氷嚢や保冷剤を当てる(15–20分)
  4. 指先チェック:しびれ・蒼白・冷感・爪の色戻りが悪い場合 → 救急要請
  5. 受診先:当院で応急手当て 又は 整形外科で画像(骨折・関節唇)確認 → その後の固定管理・リハビリ・再発予防は当院でも施術可能です。

※強い変形・激痛・感覚異常がある方は救急外来へ!

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放っておくと…

一度脱臼をすると、靭帯や関節唇が傷つき、再び外れやすくなることがあります。
「肩が抜けやすい」「動かすと外れそうで怖い」といった不安につながることも少なくありません。病院で固定と安静と言われたけど、それだけだと不安と言われる方も一定数おられます。さらに、受傷後の肩の固定を疎かにしてしまうと後遺症や習慣性脱臼へ移行しやすくなりますので十分にご注意ください。

また、若ければ若いほど再脱臼する危険性が高く、反対に年配になるほど再脱臼しにくいという特徴があります。

習慣性脱臼で日常生活に支障が出ている場合は手術が必要な可能性もありますので、その場合は提携する病院へ紹介させていただきますのでご安心ください。

 

当院での対応

くめ鍼灸整骨院では、肩の状態を丁寧に確認し、脱臼が疑われる場合には骨折も併発している可能性がありますので、しっかりと検査をさせていただきます。併せて、日常生活やスポーツに早く戻れるようサポートも行っています。

  •  脱臼した肩関節の整復&応急処置
  • 痛めた関節や関節周辺の軟部組織に手技や電療による施術

  •  適切な関節の固定と安静維持
  • 筋肉や関節を整えるための運動指導

  • 再発を防ぐためのセルフケア方法のアドバイス

  •  インナーマッスル(回旋筋腱板)の強化の指導

また、肩の脱臼は、関節唇の損傷の度合いで習慣性脱臼へ移行しやすくなりますので、初期にしっかりと確認しなくてはなりません。その場合はレントゲンではなく、MRIなどでの確認が必要になりますので提携する病院へご紹介させていただきます。

主な施術内容

  • 手技療法(筋肉調整)
    当院オリジナル施術の呼送法動体肢法により、肩関節周辺の筋肉をほぐし、血流を促進し治癒力の向上を目指します。

    詳しくはこちらをご覧ください。→呼送法動体肢法について

    真空・呼送法のロゴ キャッチ

 

  • 鍼灸施術
    鍼灸は神経や筋肉の緊張を和らげ、血流を改善するのに効果的です。
    肩部周辺だけでなく、全身のバランスを整えます。
    鍼灸は、筋肉の緊張を緩和し、血流を改善することで痛みの軽減や治癒力の促進を図ります。

  • 3D EMS
    肩関節の脱臼を経験すると、関節を支える筋肉(特にインナーマッスル)の働きが弱まり、再び外れやすくなることがあります。
    くめ鍼灸整骨院では、EMS(電気的筋肉刺激)という機器を用いて、肩周囲の深い筋肉にやさしく刺激を送り、関節を安定させるサポートができます。
    EMSは、電気の刺激で筋肉をリズミカルに動かすことで、普段のトレーニングでは動かしにくい「肩の深層筋(回旋筋腱板・肩甲下筋など)」にもアプローチできるのが特徴です。これにより、

    • 脱臼後の関節の支えを整えやすくする

    • 肩を安定させる筋肉を目覚めさせる

    • 再発を防ぐための土台づくりをサポートする

    といった目的で活用しています。

    特に、脱臼後の安静期間を経たあとのリハビリ初期や、
    自分で肩を動かすのがまだ怖い」という段階に有効な方法です。
    刺激の強さは一人ひとりの状態に合わせて調整できるため、安心して受けていただけます。

このような方はご相談ください

  • スポーツ中などに肩を脱臼してしまった

  • 何度も肩が外れてしまい、不安を感じている

  • 肩の動かしづらさや違和感が続いている

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60代男性のケース:習慣性脱臼

過去に何度も肩の脱臼を繰り返していた60代の男性。
特に日常生活の中で、寝ている無意識のときに不意にバンザイのように腕を挙げてしまうと、肩が外れてしまうことがありました。

そのたびに強い痛みで目が覚め、右肩は動かせない状態になってしまい、整骨院や病院に駆け込まなくてはならなくなるなど不便と不安を感じるようになったとのことです。

こうした習慣性の脱臼は「繰り返しやすい」という特徴があるため、関節を安定させる筋肉や使い方を整えていくことが大切です。

まとめ&ポイント

  •  習慣性脱臼に移行するかは関節唇の損傷の度合いによるため自己判断は危険
  • バンザイやちょっとした動作でも外れてしまうことがある

  • 肩の安定性を保つためのケアや日常生活での工夫が必要

  • 肩の関節は動く範囲が広い反面、とても外れやすい構造になっている。

  • 一度脱臼すると、関節を支える靭帯や関節唇が傷つき、再び外れやすくなることがある。

  • 「完全に外れる脱臼」だけでなく、「半分ずれる亜脱臼」でも注意が必要。

  • くり返すうちに肩が不安定になり、慢性的な違和感や痛みにつながることもがある。

  • 早めにケアを行うことで、再発の予防や安定した肩の動きにつなげやすくなる。

  • 放置せず、肩の違和感やズレる感覚がある段階で相談することが大切です。

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よくあるご質問(FAQ)

Q1. 保険は使えますか?
A. 脱臼の応急処置には保険の適応が可能です。その後の施術には医師の同意が必要になります。

Q2. 保険が使えない場合はどうなりますか?
A. 自費での施術にも対応しています。肩の安定を取り戻すためのケアや、再発を防ぐためのサポートを、状態に合わせてご提案いたしますのでご安心ください。

Q3. 痛みがなくなれば通院しなくてもいいですか?
A. 痛みがなくなっても、肩の安定性が戻っていない場合があります。再発防止のためにも、リハビリやケアを最後まで続けることをおすすめします。

Q4. 手術が必要になることもありますか?
A. 関節唇などを損傷している場合、自然には治らないことがあり、手術が必要になるケースもあります。

Q5.「手術と言われたけど手術はしたくない」
A. 年齢・既往歴・再脱臼の反復頻度をしっかりと判断し、手技と3DEMSも合わせた肩周辺の筋肉での支持を増強させることで再脱臼の抑制ができる可能性があります。

Q6. スポーツはいつから再開できますか?
A. 痛みや不安定感がなくなり、肩の動きがしっかり戻ってからが目安です。焦って再開すると再発のリスクが高まるため、専門家の判断を仰ぎましょう。

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